働きながらの転職活動は可能?登録販売者の転職の進め方

転職したい、でも、できれば働きながら次の職場を見つけたい――これは、とてもよくあるニーズです。では、登録販売者の方が働きながら転職するには、どんな進め方をしたらいいのでしょうか? 考えておくべきことやコツをまとめてご紹介します。

働きながらの転職活動は忙しい?

もし、登録販売者のあなたが何らかの理由で転職を考え始めたとして、あなたは仕事をやめてから転職活動することを選びますか。それとも、仕事を続けながら活動しますか。

働きながらの転職活動は、一時的でも収入を途切れさせたくないという思いがある方や、次の職場が見つかるかどうかという不安が強かったりする方にとっては、安心な選択でしょう。しかし、転職活動に使える時間が少ない、退職と再就職をタイミングよくつなげられるよう活動を進めなければならないなど、デメリットもないとはいえません。

本記事では、働きながら転職活動をする登録販売者に向けて、活動の進め方やコツを解説していきます。

まずはスケジュールを明確化。効率よく活動を進めよう

求人情報を調べ、応募のための書類を用意し、面接に赴く――これらをすべて仕事の合間に進めるのは決して楽ではありません。なんとなく進めていると、今の仕事の忙しさに引きずられ、活動がどんどん後回しになっていくことにもなりかねません。

活動を無駄に長引かせないためにも、働きながら転職活動を進める方は、まず「いつまでに転職するか」をしっかりと決めてしまうことをおすすめします。期間・期限をきちんと定めることで、今すべきことや、いつまでに何を進めなければならないかが明らかになります。スケジュールを立てて活動に臨みましょう。

状況によっては転職エージェントを利用するのもいいでしょう。求人探しや書類作成を支援してもらえるため、効率よく転職活動を進めることができます。特に、登録販売者研修生として実務経験を積んできて、管理者要件を満たして初めて転職する……という方の場合、給与アップの交渉も含めて転職エージェントの総合的なサポートは有益なはずです。ぜひ検討してみてください。

スムーズに進めるために。活動中に気を付けたいこと

スケジュールを立てて効率よく進めようとしても、働きながらの転職活動では、思わぬことが障害になったりするものです。ここでは、活動するうえで特に注意しておきたいポイントをまとめていきましょう。

1) 従事期間・時間を確実に把握して書類を作成する

ご存じのように、登録販売者は実務経験の時間と年数で立場(管理者要件)が変わります。

店舗管理者、区域管理者過去5年間のうち、 A・薬局、店舗販売業(ドラッグストアなど)、配置販売業(いわゆる置き薬の販売)にて、登録販売者または一般従事者として実務に従事した期間が通算2年以上 B・上記の業務への従事期間が通算1年以上、かつ「継続的研修」と「店舗又は区域の管理及び法令遵守に関する追加的な研修」を修了している
研修中登録販売者上記の業務への従事期間が2年未満

また、この表のBでいう「従事期間1年」とは、具体的には「1ヶ月に160時間以上従事した月が通算12ヶ月以上ある場合」、または「月単位で従事した期間が通算12ヶ月以上(各月の従事時間は問わない)あり、その従事時間の総計が1920時間以上ある場合」とされています。

管理者要件を満たすか否かは、転職先にとって重要な情報です。面接時にも質問される可能性が高いので、しっかり答えられるよう、あらかじめ情報をまとめておきましょう。履歴書、職務経歴書を作成する際も、自身の従事時間の実績を正確に記載するようにしてください。

2) 転職の意志を示すのは次が決まってから

転職の意志が固まったとき、それを別のスタッフに話したくなったり、早めに上司に言いたいと思ってしまったりすることがあるかもしれません。

ですが、退職・転職の意志を伝えるのは、次の職場が決まってからのほうが賢明です。引き止められる場合もあれば、やめるのなら早めにやめてほしいと打診される場合もあり、いずれにしても「働きながら転職活動をしたい」という自分の意志が叶いにくくなる可能性が高いからです。

次の職場への就職内定から実際に入社するまでの期間は、その会社にもよりますが2、3ヶ月ほどかかることもあります。その間、今の職場で気持ちよく働き続けられるよう、伝えるタイミングをよく考えることをおすすめします。

併せて、就業規則に退職規定がある場合は、退職の申し出から退職までの期間がどのように規定されているか確認しておきましょう。

3) 可能なら面接日程を集中させる

転職活動において、並行して複数の職場にアプローチをかけていくのは当然ですが、就業中であれば面接を受けられる日時は限られてきます。効率よく転職活動を進めるには、できるだけ集中して面接を受けるのが良いでしょう。

近年はオンライン面接の企業が多いため、同日に複数社の面接を受けることは不可能ではありません。面接日程を調整する際は、面接地や方法を確認のうえ、可能であれば同日に数社の面接を受けられるようスケジュールを組みましょう。対面必須など、様々な理由で同日に面接日程を組めない場合でも、なるべく近い期間に面接を集中させるのがベターです。

面接時のポイントは?

面接が、転職活動における最大の山場であることは言うまでもありませんが、働きながら転職活動をしている方には、その状況だからこそ陥りやすい「ワナ」があります。

面接を成功に導くために、以下の点に留意されることをおすすめします。

1) ネガティブな転職理由を話すのを避ける 

転職理由は人によって様々ですが、中には現在の職場に強い不満があって転職をお考えの方もいらっしゃるでしょう。そのような場合、今現在もその職場で働き続けているからこそ、転職理由を問われたときに具体的な不満を語ってしまいがちです。

しかし、転職理由として、ネガティブな内容をそのまま話すことはおすすめできません。嘘をつく必要はありませんが、たとえば仕事内容に不満があるのなら「より知識を活かせる環境で働きたい」と言い換えるなど、ポジティブに伝えることを意識しましょう。

2) うまくいかなくても焦りは抑える

働きながらの転職活動は忙しいものです。スケジュールを立てても思ったようにいかずに活動期間が延び、焦りを感じ始めることもありえます。また、そうなると、「もうどこでもいいから早く転職したい」という気持ちになってしまうかもしれません。

ですが、そのような焦りは、面接官には伝わりやすいものです。また、「どこでもいい」というような投げやりな気持ちも意外と態度の端々に出てしまうものです。面接官としては決して気分のいいものではないでしょう。

転職活動がうまくいかず、早くやめたい、次に行きたい、と思ってしまうときほど、意図して焦りは抑えましょう。いったん活動を休んだり、転職エージェントのアドバイスを仰いでみたり、今までと行動を変えてみることもおすすめです。

まとめ

・働きながらの転職活動は、収入面などでは安心感がありますが、活動時間が限られます。スケジュールを立て、効率よく活動を進めましょう。

・管理者要件を満たすかどうかは転職先にとって重要な情報です。過去5年の実務経験の時間と年数をしっかりと確認しておきましょう。

・働き続けているからこそ、面接時には、現職の不満や辞めたい気持ちを噴出させてしまいがちです。できるだけポジティブな言葉や態度を心がけましょう。

・活動を効率よく進めたい場合は、転職エージェントの利用を検討するのもおすすめです。


登録販売者の転職は、求人情報を探すだけでなく業務従事時間の確認なども入ってくるため、多忙です。転職時期を決めて計画的に進めましょう。良い求人を効率よく探していくために、「キャディカル登販.転職」のご活用もぜひ検討ください。

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