「きつい!辞めたい!」登録販売者が疲れたときの解決策

主にドラッグストアで働く登録販売者の中には、仕事がきついと感じる人もいるようです。なぜ、どのような時に仕事への負担を感じるのでしょうか。このように登録販売者がきついと感じる理由や、負担を感じた時の解決法についてご紹介しましょう。

仕事がきついと感じる理由

「仕事がきつい」と登録販売者が感じるのは、どのようなときでしょうか。具体的には以下のような理由が挙げられます。

●売り上げノルマがきつい

医薬品や化粧品を扱うドラッグストアでは、店舗によって推奨品販売などのノルマが課されることがあります。その場合、お客様が希望する商品の他に、推奨品に指定された商品をセールスしなければなりません。高い販売力を求められるためプレッシャーに感じる人がいます。

●毎年研修を受けなければならない

令和4年4月1日以降、登録販売者として一般用医薬品の販売に従事する人は、一定の基準による研修を毎年度受講することになりました。また医学の進歩と共に新たな医薬品が販売されるので、知識のアップデートも必要です。ポジティブに取り組む人がいる一方で、働きながら研修や情報取集にと学習意欲を持続するのに疲れてしまう人もいます。

●接客業務が負担

接客業務は、登録販売者の主な業務の一つです。お客様からの質問や要望を聞き取り、最適な医薬品を提案する力が求められます。しかし中にはうまく説明できなかったり、ときに理不尽なクレームを受けたりして、仕事への意欲をなくしてしまうことがあります。

●体力が必要な仕事が多い

品出しや在庫管理など、登録販売者の業務には力仕事が付きものです。またコンビニエンスストアなどでは夜勤長時間勤務など、思った以上に体力的負担を感じることもあります。登録販売者としての専門知識を生かす仕事より、体を動かす業務の方で忙しいといった職場もあり、業務内容にギャップを感じてしまう人もいます。

●職場の人間関係

職場の人間関係に悩んできついと感じてしまうケースもあります。特に大きな店舗では従業員も多く、さまざまなタイプの人がいるために、どうしても気の合う人や合わない人が出てきます。特に管理職の場合、一人ひとりの従業員に配慮しながらチームを動かしていかなければなりません。そこに悩み苦しむ人も多いようです。

きつい!辞めたい!と感じたときの解決法

登録販売者の仕事を続けるのがいくら厳しいとはいえ、退職は最後の選択肢です。辞める前に、悩みを解決するための対処法をご紹介しましょう。

●上司や職場の人に相談する

周囲の人に相談してみましょう。業務知識や、店舗によって異なる働き方について不安や不満、疑問などの悩みを話してみると、案外簡単に解決できることがあります。また一人で解決するのが難しいクレーム対応に当たった場合は、迷わず上司に助けを求めましょう。

●コミュニケーションスキルを高める

コミュニケーションスキルは、接客業務を行う上で大切です。ポイントは、お客様の立場に立って悩みや要望を考えることです。またその際には言葉遣いや丁寧な所作を心がけると、より円滑なコミュニケーションができます。たとえ会話がスムーズにできなかったとしても、丁寧で一生懸命な接客は良い印象を与えます。

●職場を変える

どうしても仕事がきついと感じるなら、店舗異動などで職場を変えてみることも一つの解決方法です。きついと感じる原因が職場環境にあるなら、自分だけの力で解決するのは難しいからです。働く環境を変えれば再び意欲的に仕事に取り組めるかもしれません。仕事に対する気持ちもポジティブになるでしょう。

経験者に聞く、きついと感じたときの対処法


登録販売者の仕事できついと感じることや、反対にやりがいを感じることについてQA形式でまとめました。

Q.ドラッグストアでの登録販売者の仕事とはどのようなものですか?

A.ドラッグストアでの医薬品に関わる業務は、全体の約2割といわれます。実際は食品や日用品、雑貨に関わる業務が多い傾向にあります。
一方で店舗を開けるためには登録販売者資格が必要なためにドラッグストアから必要とされる資格者の一人であるのも事実です。出店競争の激しい大手チェーンを中心に、登録販売者の争奪戦となっているため、慢性的な人手不足に陥っており、一人にかかる負担が大きいともいえます。
接客や品出しといった基本の業務以外にも、発注やシフト作成など店舗の運営に関係する業務も行うため、幅広い業務を負担と感じる場面もありますが、登録販売者の資格は店舗の管理を任される店長や、その先のエリアマネージャーへの昇進に有利に働くため、自身のキャリアアップをモチベーションに業務に取り組んでいます。

Q.登録販売者のやりがいは何ですか?

A.お客様からの「ありがとう」の一言に、やりがいを感じます。お客様のお悩みを伺い、最適な医薬品を提供する仕事は、登録販売者だからできることですし、後日「教えてもらった薬がよく効いたよ」と感謝されたとき、この仕事を選んで良かったと思います。
きついと感じることがあっても、登録販売者は困っている人の役に立てる、大変やりがいのある仕事と思っています。

転職も視野に入れる

売り上げノルマや接客業務、体力的な負担など、登録販売者の仕事はきついと感じる要素がいくつかあります。そのような場合は、一度「きつい」と感じる原因は何かと考えてみましょう。他の人に相談すると頭が整理できますし、原因が分かれば次の対処法も見えてきます。

もし、現在の職場が合わないだけで登録販売者の仕事は好きなら、より良い職場に転職することも視野に入れてみましょう。キャリアアップのしやすさや自分の条件に合う雇用形態など、希望の働き方が実現できる職場がきっと見つかります。

まとめ

・特にドラッグストアで働く登録販売者は、本来の業務以外に売り上げノルマの達成や推奨品の販売、また品出しといった仕事もこなす必要があり、それをプレッシャーにきついと感じる人がいるようです。

・仕事を辞めたいと思ったら、その前に上司をはじめ周囲の人に相談してみましょう。解決できる場合があります。

・お客様の立場に立つことを心がけるようなコミュニケーションスキルを身に付けると、業務のきつさが軽減されることがあります。

・接客業務が苦手だと感じている場合は、先ず丁寧な接客態度を心がけましょう。言葉よりも相手のことをしっかりと考える姿勢や態度が相手に好印象を与えます。

・どうしても職場環境がきつく、自分一人での改善は困難と思ったら転職も解決法のひとつです。


登録販売者は、医薬品の接客販売以外の業務も多く、多岐にわたる業務がきついと感じる人もいるでしょう。周囲の人たちに相談したり、自身のスキルを上げるなどして解決できる場合もありますが、一人の力ではどうにもならず職場環境を変えたいと思ったとき、スギ薬局グループの「キャディカル登販.転職」のキャリアアドバイザーが、あなたと一緒に理想の職場探しをお手伝いします。

お困りのことがありましたら弊社お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください!

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