医療用医薬品「リンデロンVG軟膏0.12%」と同じもの、または似たようなものを希望するお客様に対する接客において、以下のうち間違っているものはどれか。
【リンデロンVG軟膏0.1%の有効成分(1g中)】
ベタメタゾン吉草酸エステル 1.2mg、ゲンタマイシン硫酸塩 1mg(力価)
- ベタメタゾン吉草酸エステル(ステロイド)およびゲンタマイシン硫酸塩(抗生物質)、どちらの成分もOTCにはない。
- ベタメタゾン吉草酸エステル、ゲンタマイシン硫酸塩を配合したOTCがある。
- ベタメタゾン吉草酸エステルが同じで、ゲンタマイシン硫酸塩の代わりに他の抗生物質を配合したOTCがある。
- ゲンタマイシン硫酸塩が同じで、ベタメタゾン吉草酸エステルの代わりに他のステロイドを配合したOTCがある。
解説
解説者:星谷 翔一 |
---|
薬剤師。求人サイト「キャディカル登販」を運営する株式会社MCSのキャリアアドバイザー。ブログ「登販クイズ」のライティングを担当。 ドラッグストア店舗での勤務とDI室業務で培ったOTC知識をベースに、登録販売者の方が現場で困る生の声をクイズ形式で配信。現場で働いていたからこそ分かるアドバイスで、登録販売者の方のキャリア転職をしっかりとバックアップさせていただきます。 |
③のベタメタゾン吉草酸エステル(ステロイド)が同じで、ゲンタマイシン硫酸塩(抗生物質)は違うOTCとして、「ベトネベートN軟膏AS」があります。
成分は、ベタメタゾン吉草酸エステル(ステロイド)とフラジオマイシン硫酸塩(抗生物質)で、ベタメタゾン吉草酸エステルの含有量も同じです。医療用医薬品のリンデロンVG軟膏に成分が一番近いOTCだと言えます。
ただし、リンデロンVG軟膏と効能・効果は異なりますし、リンデロンVG軟膏で効果がないのに継続して使用することになる可能性もありますので、症状を確認し、OTCで対応してよいか判断してからご紹介しましょう。
なお、ゲンタマイシン硫酸塩(抗生物質)は、OTCに配合が認められていないため、市販されている商品はありません。
<参考>
各OTC添付文書